ようやく | 出逢いたい

ようやく


仕事モード脱出 時間は22時半



1ヶ月前から出勤の約束していたお姉さんに会いに行く



なぜなら

今日が店設定の誕生日だから



店で最年長のお姉さん プレッシャーに負けそうになりながら がんばっていたから



お願いされた花スタンド見たかったから



店に行くと 大混雑



待てど暮らせど 姉さんはやってこない



で 1時間が経過しそうな微妙な時間帯に ようやく姉さんがやってきた



あでやかな着物姿に 不覚にも我心 ズキュ~ン やられてしまった



たとえるなら 仁侠映画の 緋牡丹お龍 黒地に金糸・銀糸の刺繍の入った着物の艶やかなこと で その
着物の似合ってる姉さんの カッコ可愛いこと… 惚れ直した





席に来ると



姉:ぷはぁ 酔っ払った~

自:無理して飲みすぎるなよ

姉:わかってるよ ねぇ 来年からは誕生日祝いしないから ひとつだけわがまま聞いてくれる?

自:何?

姉:シャンパンいれてくれない? どれでもいいから

自:どんなシャンパンあるの?



ということで メニューを眺めながら



自:どれがいい?

姉:入れてくれるだけで超うれしいから どれでもいいよ~




ということで 下から2番目のシャンパンを注文



自:でも これ以上飲めないでしょ?

姉:大丈夫 助っ人がいるから…




シャンパンとともに ボーイが登場 1杯ずつ注ぎ残りをボトルキーパーに入れようとしたとき 姉が一言



姉:アイスペール持ってきて 一緒に乾杯しよ



一瞬目が点のボーイ で



ボ:かしこまりました



と早足で 消え 早足で戻ってきた

もちろん手にはアイスペール

戻ってくるなり 残りのシャンパンを全注ぎ

で 3人で乾杯 ちょうど時間も満了となり





退散